ブルームバーグが先週、事情に詳しい関係者の話として報じたところによると、Vantage Data Centersは、Yondrのジョホール州にあるデータセンターキャンパスを16億米ドルで購入することを検討しているという。両社は、世界的なオルタナティブ資産運用会社であるDigitalBridge Group Inc.の支援を受けており、同社はアジア太平洋地域での足跡を強化するためにポートフォリオを合理化することを目指していると、関係者は述べている。しかし、協議はまだ進行中であり、詳細は変更される可能性があると付け加えた。
政府系ファンドであるアブダビ投資庁(ADIA)などの他の投資家もこの取引に参加する可能性が高いと、関係者は述べている。Yondr Groupは、ハイパースケールデータセンターのグローバルな大手開発業者、所有者、運営者であり、独立して運営されている。7月には、 DigitalBridge Group Inc.とLa Caisse(旧CDPQ)に 買収された。この買収は、人工知能(AI)による需要の急増に対応するため、グローバルなハイパースケールデータセンターの成長を加速させることを目的としたDigitalBridgeの戦略的投資の一環であった。グローバルでは、Yondrは420MW以上の容量をハイパースケーラーに提供しており、総潜在容量1GW以上をサポートするための十分な追加用地を確保している。
セデナック・テック・パークにあるジョホールキャンパスは、完全に完成すると300MWの潜在容量を持つ。
Vantage Data Centersは、2010年に設立されたデータセンターソリューションの大手プロバイダーである。2017年には、 DigitalBridge Group Inc.とLa Caisse(旧CDPQ)に DigitalBridge Groupを含む企業のコンソーシアムによって設立された。マレーシアでは、サイバージャヤに合計容量467MWの2つのデータセンターを所有している。DigitalBridgeは、Vantageのアジア太平洋事業の株式売却を通じて最大10億米ドルを調達したいと考えていると伝えられている。また、香港の資産を最大5億米ドルで売却することも検討していると、昨年ブルームバーグ・ニュースが事情に詳しい関係者の話として報じた。